タグホイヤー高価買取

モータースポーツとの関わりが深いスイスの高級時計ブランド、タグホイヤーは2020年で創立160年を迎えました。時計好きの方は一度は腕に着けた事があるのではないでしょうか。そんなタグホイヤーの深い歴史をご紹介していきたいと思います。
1860年、創業者である”エドワード・ホイヤー“氏によって設立されたのがタグホイヤーの始まり。スイスのサンティエミから歴史は始まります。”タグホイヤー“の名称で馴染み深いですが、設立当時は”エドワード・ホイヤー・ウォッチ“という名称でした。
今現在、クロノグラフの時計は一般的となりましたが、その当時の技術では製作が極めて難しい機構となりますが、その歴史を変えたのが1887年に開発された”振動ピニオン“。なんと130年前にクロノグラフのベースとなる機構を開発し、特許を取得しました。今では色んなメーカーでクロノグラフの時計は発売されておりますが、今でもエドワード・ホイヤー氏によって130年前に開発された機構が採用されていると考えるととんでもない発明だったと言えますね。
ちなみに振動ピニオンですが、分かりやすく言うとクロノグラフをスタート・ストップさせるための部品となります。プッシュボタンを押し、スタートするまでの時間が僅か2/1,000秒以下。数字ではピンとこないですが、とにかく速く1800年代の技術では画期的でクロノグラフ界においては大きな進歩と言えました。
1916年、普通のクロノグラフよりもより精密に計測可能な機械式ストップウォッチ”マイクログラフ“を発表。100分の1秒単位で計測ができる世界で初めてのクロノグラフとなります。この数々の革新的な開発はスポーツ界にも轟き、その功績が認められ、1920年～1928年のオリンピックにおいて3大会連続で公式計時として採用されました。これによりタグホイヤーは知名度を上げ、メジャーなブランドとして世界に名を轟かせるきっかけとなりました。
それから時は経ち、1962年、スイスのウォッチメーカーとしては初の宇宙へ飛び立つこととなります。アメリカ初の有人での宇宙飛行を行った”ジョン・グレン“氏。彼の腕に装着されていたのはタグホイヤーでした。人類の歴史にもその存在感を示したストップウォッチ。タグホイヤーの勢いは止まりません。
そしてその翌年に発表となった待ちに待ったフラッグシップモデル。”ジャック・ホイヤー“氏が”カレラ・パンアメリカーナ・ラリー“へのオマージュとしてカレラを発表しました。カレラはシンプルな見た目とは裏腹に内部には最新の技術を詰め込んだタグホイヤー初のクロノグラフウォッチ。タグホイヤーを代表するモデルと言っても過言ではなく、瞬く間に世界中を魅了しました。
1964年、”レオニダス“と合併し、社名は”ホイヤー・レオニダス“となり、キャリバー製造へ力を注ぎ、1969年に機械式時計業界を震撼させた史上初の自動巻きクロノグラフのムーブメント、”クロノマティック・キャリバー11“が誕生しました。このムーブメントが今現在のクロノグラフのベースとなり、世界中に普及しました。
そして1969年、ついに角型のフォルムが特徴的な”モナコ“を発表。角型時計では世界初となる防水機能付きのクロノグラフウォッチとなります。画期的な発明にさらに世界へ名を轟かせることとなりました。
その後1971年には、フェラーリ・レーシングチームの公式計時として採用されモータースポーツ用のクロノグラフ開発に力を注ぎ、1/1000秒の積算可能な電子クロノグラフを開発することに成功しました。このことからモータースポーツ界における地位を確固たるものにしました。
1982年、ピアジェの傘下に入ることとなりますが、1985年にはピアジェの傘下を離れ、TAGグループより資金援助を受け、社名が”ホイヤー“から”タグ・ホイヤー“となります。これに伴いロゴも新しくタグホイヤー表記のロゴとなりました。
1988年、当時のF1ドライバーとして名を馳せた”アイルトン・セナ“とアンバサダー契約を結び、セナ氏が愛用した”S/elシリーズ“は一躍人気の高いモデルとなりました。そして2010年、150周年の年に1964年誕生のカレラを受け継ぎ、改良を重ね自社製のクロノグラフムーブメント”キャリバー1887“を搭載したモデルを発表。今も尚人気の高いカレラの先駆けとなった”カレラ　1887“はタグホイヤーの代表作とも言える地位を築きました。
その後キャリバー1887をベースに改良を重ね更に進化を遂げ、タグホイヤー自社ムーブメント”ホイヤー01“を発表。12個のパーツを重ね、重厚感のあるムーブメントは繊細で高級感溢れるものとなりました。
それからもムーブメントの改良は進み、”ホイヤー01“は生産終了となり、それに伴い新ムーブメント”ホイヤー02“を発表。80時間のパワーリザーブと垂直クラッチ、コラムホイールといった仕様はクロノグラフウォッチにおける最高峰の技術を詰め込んだ渾身の逸品となります。
そして2020年、タグホイヤー創立160周年となる現在でも新作モデルを出し続け、勢いは止まらず今後も目が離せないブランドウォッチとなります。この先も世界を圧巻させるような発明、開発に期待し動向をチェックしていきます。