ヴァンクリーフはなぜ高い？高い理由と価格改定による値上げを徹底解説

《目次一覧》
1.ヴァンクリーフが高い理由
　高級素材と確かな品質
　ブランドとしての高い価値
　職人の技術力
　大切に守られるブランドイメージ
2.ヴァンクリーフとは
3.ヴァンクリーフの人気コレクションとその魅力
　アルハンブラ
　フリヴォル
　ペルレ
　ラッキースプリング
4.ヴァンクリーフの価格推移
　近年の価格改定
　値上げの理由
5.ヴァンクリーフを安く買うことは可能？
　中古市場での購入
　沖縄の免税店の利用
6.ヴァンクリーフの長期的な価値
　ヴァンクリーフの資産価値
　ヴァンクリーフの買取実績
7.まとめ

ヴァンクリーフはハイブランドジュエリーとして知られています。メゾンを象徴する四つ葉のクローバーから着想を得た「アルハンブラ」のピアスは50万円以上、ネックレスは40万以上、ブレスレットであれば60万以上と高価です。（※2024年3月時点）

ヴァンクリーフがここまで高価である理由は、以下の4つにあります。

■ 高級素材と確かな品質
■ ブランドとしての高い価値
■ 職人の技術力
■ 大切に守られるブランドイメージ

ヴァンクリーフがなぜ高価であるのかという理由から、その魅力を紐解いていきましょう。

ヴァンクリーフが使用する宝石は、メゾンが厳選した確かな品質をもつ石のみです。例えば人気コレクション・アルハンブラでは以下の宝石が扱われています。

■ マザーオブパール
■ ダイヤモンド
■ カーネリアン
■ オニキス

とくにダイヤモンドの選定には、ヴァンクリーフ独自のこだわりが追求されています。専属の鑑定家がGIA基準で外観評価をし、次のステップとしてそのダイヤモンドがもつ「個性」に注目します。厳格な基準で選定された、見る人の心に深く響くダイヤモンドのみを扱うことで、妥協のないジュエリーが完成するのです。

宝石だけでなく、その素材もK18やK18ローズゴールドなど厳選された宝石にふさわしい高級素材を用いています。アクセサリーの枠組みを超え評価されるヴァンクリーフの所以は、この伝統を重んじる手法にあるのかもしれません。

長い歴史をもつヴァンクリーフはブランドとして高い評価を受け、ハイブランドに成長しました。高い価値を裏付ける証は以下の通りです。

■ 世界5大ジュエラー（世界的な知名度と品質の高さが認められたブランド）
■ モナコ皇室が愛用するブランド

世界5大ジュエラーには、ティファニーやカルティエ、ブルガリ、ハリーウィンストンが挙げられます。品質やデザインに限らず、長い歴史を通じて築き上げてきた信頼と評判でも知られ、多くの人から愛されるハイブランドたちです。

さらにヴァンクリーフ創設以来、モナコ公国の御用達ブランドとして知られ、イギリス王室でも愛用されています。このためヴァンクリーフはブランドの格を高め、その価値に見合ったジュエリーを提供し続けています。

厳格な基準で選ばれた宝石から、芸術品とも呼べるジュエリーをつくり上げるには、相当な技術力を持つ職人が必要です。機械からは作り出せない精巧な造りや、ユーザーを魅了してやまないデザインの再現は「黄金の手」とも称される職人たちの手から生み出されます。

ヴァンクリーフ公式YouTubeチャンネルではペルレのメイキング動画が上げられており、職人の微妙な力加減や丁寧に磨き上げられる様子が見られます。ほかにもアルハンブラやハイジュエリーのメイキングを確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

このように職人たちが各々の高い技術力を結集させ、ヴァンクリーフのジュエリーを制作するため自然と商品価格は高くなります。

ヴァンクリーフは世界的に認められ、王室も愛用するブランドです。そのブランドイメージは創業以来かたく守られ、現在に至ります。それゆえ、ヴァンクリーフのジュエリーを安価に提供することはできず、ハイブランドとしての地位を下りることはありません。

ヴァンクリーフ自身の歴史に敬意を払い、一貫してその伝統を尊重し続ける姿勢こそがブランドイメージを守る鍵となるのでしょう。

ここで改めてヴァンクリーフの歴史について見てみましょう。

ヴァンクリーフアーペルは1906年にパリで創設され、世界のセレブや王室などから高い評価を受けました。1925年には国際博覧会でローズブレスレットがグランプリを獲得、そして2人のデザイナーによってその地位を確固たるものにします。
1973年には日本にも出店し、繊細で洗練されたデザインと高品質のジュエリーはアジア圏でもその存在感を確立。現在も象徴的なモチーフと高い品質により、多くの人々のあこがれとなっています。

リユース市場でもその人気は高まっており、定価以上の価値、または定価とほぼ変わらない価格のコレクションも珍しくありません。ヴァンクリーフは、今後もその存在感を強めていくでしょう。

ヴァンクリーフにはブランドの世界観を表現するさまざまなデザインのコレクションが存在します。どのコレクションにも願いやストーリーが込められており、そこに共鳴する女性も多いでしょう。

ここでは、とくに人気のコレクションをご紹介します。人気コレクションは資産価値が今より高まる可能性もあるため、ぜひチェックしてみてください。

1968年に誕生したアルハンブラ。ヴァンクリーフのアイコンとして、高い人気を誇るコレクションです。アルハンブラは四つ葉のクローバーから着想を得て生み出され、「幸せ」や「祝福」といったポジティブなイメージが込められています。

公式サイトでは「ヴィンテージアルハンブラ」と「スウィートアルハンブラ」が多くラインナップされており、時計やブレスレット、リングなどバリエーションも豊富。ヴィンテージアルハンブラと比べると、一回り小さなスウィートアルハンブラは比較的安価に入手できます。

はじめてヴァンクリーフを購入するときは、スウィートアルハンブラにも注目してみてください。

ハート形の花びらを3つ組み合わせたかわいらしさが魅力のフリヴォル。誕生は2003年で、コレクションのなかでも新しいモチーフです。

花をひとつだけ飾ったネックレスや、複数の花を集めたブーケを連想させるリングなどデザインはさまざま。ローズゴールドやイエローゴールド、ホワイトゴールドなど素材によりその見せる表情も異なるため、選べる楽しみが感じられるでしょう。

このコレクションはアルハンブラに並んで高い人気を誇り、中古市場でも高い需要を誇ります。

ペルレはゴールドビーズが連なりを見せ、シンプルなデザインから華やかなデザインまでをも表現するコレクション。職人の繊細な技法によって制作され、細部にまでこだわった高い品質が保証されています。

結婚指輪としても高い人気をもち、どのような装いにもマッチする魅力的なコレクションです。価格は幅広く、20～400万と差があるため自分の予算に応じて選べます。

ラッキースプリングは、2021年に登場した新しいコレクション。ワクワクするようなそのコレクション名通り、デザインもてんとう虫や桜など春をイメージさせるものが多く展開されています。
桜の素材にはマザーオブパールが、てんとう虫にはオニキスとカーネリアンが用いられており、愛らしさのなかにも高級感が際立つコレクションです。

近年、海外のハイブランドの値上げラッシュが続いています。1年間に複数回価格改定を行うハイブランドも多く、ヴァンクリーフも例外ではありません。

ヴァンクリーフの価格推移をくわしく確認していきましょう。

ヴァンクリーフが行った、ここ数年の価格改定は以下をご覧ください。

■ 2021年8月：約4％
■ 2022年5月：約10％
■ 2022年10月：約8％
■ 2023年6月：約7％

対象アイテムは不明ですが、徐々に全体的な値上げが行われており、ますます入手しづらい定価になっています。アルハンブラのネックレスでは、2021年8月時点で17万3,800円だったのに対し、2023年6月の時点で22万1,100円までの価格改定が実施されました。

ロレックスやほかハイブランドが行う価格改定と比べるとゆるやかであるものの、もともとが高価な品である分毎回行われる値上げにはユーザーにとって大きな影響があるでしょう。

ここまで大きな値上げが実施される背景には、以下の理由が挙げられます。

■ 円安の影響
■ エネルギー価格高騰による影響

最近150円台まで値をつけた円安は長期間にわたっており、海外からの仕入れコストが上昇しています。それに伴い日本国内での販売価格を上げざるを得ない状況にあり、大幅な価格上昇につながっているのです。

またエネルギー価格の高騰も製造から物流までのコスト上昇に反映され、製品の定価に影響を与える結果に。エネルギー価格の高騰は、ジュエリー製品の制作だけでなくさまざまな面に波及するため、直接的に定価へ影響を及ぼします。

ブランドイメージを守り、高品質なジュエリーを提供し続けるヴァンクリーフにとって、これらのコスト増加は避けられないものでしょう。

ブランドを新品で、定価よりも安価で購入するにはアウトレットがありますが、ヴァンクリーフはアウトレット店舗をもっていません。さらに本店があるフランスでも特別安価であるわけでもなく、一律の価格で提供しています。そのため、新品を定価よりも安価で購入するのはむずかしいといえるでしょう。

ヴァンクリーフをできるだけ安く購入するには、以下の方法がおすすめです。

■ 中古市場での購入
■ 沖縄の免税店の利用

ひとつずつ解説します。

資産価値があり中古市場でも高い需要を誇るヴァンクリーフは、リユース品であれば多少安価で入手することが可能です。人気であることからも積極的に買取を行う買取店は多くあります。

また、ひとつ一つ手作業で制作されているヴァンクリーフジュエリーは、需給バランスが取りにくく、人気コレクションであれば在庫がないということもあるでしょう。ヴァンクリーフは需要が高いアイテムほど中古市場で再販されている可能性が高いため、一度チェックしてみるのもひとつの手段です。

なお、中古市場での購入時にはコピー品に十分気をつけてください。個人売買は気軽に購入可能ですが、信頼性にかける部分があります。そのため、鑑定力に信頼がおける買取店での購入を検討してください。

ヴァンクリーフの免税店は日本では沖縄にあり、約10％OFFで購入することが可能です。商品によっても割引率が異なる部分がありますが、定価が高価である分、一桁の割引でもユーザーにとってはお得感があります。

ただ人気のヴァンクリーフであるがゆえに、常に在庫があるわけではありません。ヴァンクリーフを確実に入手したいのであれば、買取店などでの購入がおすすめです。

中古市場でも高い需要を誇り、定価近くで取引されているヴァンクリーフには、長期的な資産価値があるのでしょうか？

最近のヴァンクリーフの人気や、買取実績などからその傾向を見ていきましょう。

ヴァンクリーフは、ファッション界でも注目を集めるイギリス王室やセレブから愛用されるブランドです。そのためファッションに敏感な人たちからのニーズも高まり、今後もその傾向は続くと予想できるでしょう。

需要が高ければ資産価値が下がることは少なく、人気があるほど価値は高まります。とくに人気コレクションであればそのメリットは大きくなり、時間が経ってもその魅力と価値を保ち続けるため、長期的な価値は十分にあるといえます。

ヴァンクリーフを買取に出した場合、買取額は具体的にいくらになるのでしょうか？以下より実際の買取実績をご紹介します。

▼ヴァンクリーフ＆アーペル時計買取実績

商品名	買取価格
レディ アーペル ポン デ ザムルー	65万円
チャームミニ	90万円
ミッドナイト プラネタリウム	100万円
スウィート アルハンブラ ウォッチ	80万円
スウィート アルハンブラ	60万円
チャームミニウォッチ	100万円

▼ヴァンクリーフ＆アーペルジュエリー買取実績

商品名	買取価格
パピヨン スウィート アルハンブラ ネックレス	15万円
マジック アルハンブラ マラカイト リング	50万円
ヴィンテージ アルハンブラ リング	35万円
ヴィンテージアルハンブラ ネックレス	28万円
アルハンブラ マラカイト ネックレス	160万円
マジックアルハンブラ ピアス	72万円

ヴァンクリーフは、多少の使用感があっても買取してもらえるブランドです。とくに人気のあるコレクションであれば、高価買取が十分に期待できるでしょう。ヴァンクリーフ購入時には、付属品をしっかりと保管し、売却時に一緒に査定へ出すとより高額な買取額が提示されます。

このようにヴァンクリーフは今後も高い資産価値を維持し続け、買取市場においても高く評価してもらえるブランドであるとわかります。

ヴァンクリーフは100年以上も前から続く伝統を重んじ、現在も高品質で精巧なジュエリーを制作しています。そこには高い技術力を誇る職人たちの思いが込められており、その価格に見合った価値を提供しているのです。その価値を下げないための価格改定は、やむを得ないといえるでしょう。

また需要が高く人気のあるコレクションは、高価買取が期待できるアイテムです。ただし、中古市場の需要によって価値が変動することがあります。まずは相場把握のために、買取店へ相談してみてはいかがでしょうか。

ヴァンクリーフ買取についての詳細はこちら

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