2024年02月10日

ハリーウィンストンの歴史を紹介。ダイヤモンドに込めた想い

女性の永遠の憧れであるダイヤモンド。その中でも多くの著名人やトップ（上流階層）に愛され、誰もが一度は身に着けることを夢見る、最高級ハイジュエリーブランド「ハリーウィンストン」。
「キング・オブ・ダイヤモンド」と称され、ダイヤモンドの完璧な輝きを追求しつづけてきた歴史と、その情熱に込められた想いをご紹介します。

ハリーウィンストンの歴史から見る、創業者「ハリーウィンストン」の功績

世界で最も名高いジュエラー、ハリーウィンストン。ブランド名と同名であるハリーウィンストン氏は1896年アメリカで生まれ、幼少期から小さな宝飾店を経営していた父の手伝いをして育ちました。
この時から宝石を見定める目が養われたといわれており、12歳のときに通りすがりの質屋で見かけた、緑色の石に心を奪われ25セントで購入しました。
その後、父によりそれが本物のエメラルだったことがわかり、2日後にはなんと800ドルで売却されたというエピソードは有名です。
また映画「タイタニック」で、青い大きなダイヤモンドを海へ落とすシーンがありました。
このモデルとなった青いダイヤは実在しており、世界最大といわれる45.52カラットの青いダイヤ「ホープ」を手にしたハリーウィンストンは、その後数年にわたってアメリカ国内で展示したり、希少なダイヤモンドを寄付したりと、慈善活動家でもありました。

「ハリーウィンストン」ブランドの歴史

そんなハリーウィンストンは、1920年に前身となる「プレミア・ダイヤモンド社」をニューヨークに設立します。
この時に彼は、第一次世界大戦後に資金集めのために貴族が売りに出した、先祖代々伝わる価値のあるジュエリーを買い取り、それを当時の流行にあわせてリメイクしました。
これが人気となりビジネスが成功すると、1932年にニューヨークの五番街で最初のハリーウィンストンの店舗をオープンしました。

ハリーウィンストンが宝石にかけた想い

分業がまだ普通だった時代に、彼は自ら原石の買い付けに出かけ、デザインはもちろん、カットや研磨などの加工、製造、そして販売までをすべて自社で行います。
こうしたジュエリーに対する強いこだわりにより、ダイヤモンドが最も美しく輝く最高品質のジュエリーブランドが生まれました。

ハリーウィンストンが時計にかけた情熱

ハリーウィンストンは、1989年に初となる時計コレクションを発表しています。
その後、宝飾加工技術を駆使したハイジュエリーの時計のみならず、2001年には有名な独立時計師とのパートナーシップを組み、あの「オーパス・シリーズ」をリリースしました。
コンプリケーションウォッチでもあらゆるモデルを製作し、スイスの時計ブランドがしのぎを削る時計業界の中でも、揺るぎない地位を築いていきました。
これらの時計製作に対する、常軌を逸した情熱から創出される芸術的なタイムピースは、世界中の人たちを惹きつけてやみません。

ダイヤモンドがデザインを決めるー「ウィンストニアン・スタイル」の発明

ハリーウィンストンのジュエリーは、一見するとまるで台座がなくダイヤモンドのみで連なっているかのように見えます。
これは、ハリーウィンストン氏がクリスマスリースのヒイラギの葉からインスピレーションを受け考案した、「クラスター」という技法によるもので、様々なカットのダイヤを立体的にセッティングし、ダイヤモンドの輝きと気品を最大限に引き出すことに成功しました。
その繊細な技法は「ウィンストニアン・スタイル」と呼ばれ、そのラインナップは人気コレクションとして高い評価を得ています。

クラスターのモチーフを再解釈して生まれたリリークラスター・コレクション

ハリーウィンストンはクラスター技法をその時代にあうコレクションとして世に出し続けています。実際にリリークラスター（Lily Cluster）は、ハリー・ウィンストンデザインスタジオにある1940年代のデザイン画を現代にふさわしくなるようにデザインされています。60年以上も続くハリー・ウィンストンの歴史と伝統に、新しい風を吹き込み、多くの人を魅了しました。

「ハリーウィンストン」のキング・オブ・ダイヤモンドとは

ハリーウィンストン氏は、その宝石の価値を見抜く鋭い審美眼、常に最高級のダイヤモンドを追求しつづける一途な情熱から「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれるようになりました。
彼の「ジュエリーの個性を決定する要素は宝石そのものである」という信念は、現在もブランドに引き継がれています。
また、1944年に「聖処女」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファー・ジョーンズが、ハリーウィンストンのダイヤモンドジュエリーを身に着けてレッドカーペットを歩いてからは、「スターたちのジュエリー」とも呼ばれ、多くの有名人にも愛され続けています。日本でも北川景子さん、山田優さん、小倉優子さんなど、たくさんの芸能人の方が同ブランドの婚約・結婚指輪を受け取り話題になりました。

「ハリーウィンストン」のホープダイヤモンドエピソード

ハリーウィンストンの話をするうえで外せないのが、有名なホープダイヤモンドとのエピソードです。あの有名な映画「タイニック」で、ケイト・ウィンスレットが身に着けていた、大きなブルーダイヤモンドのネックレスを覚えていますか。
あのモデルにもなった「ホープダイヤモンド」は、「呪いのダイヤモンド」とも呼ばれ、手にした人間に不幸をもたらすという伝説があります。
ルイ14世やマリーアントワネットも譲り受けた後、フランス革命で処刑されたといわれていますが、ハリーウィンストン氏はこれをまったく信じなかったそうです。
1949年に、ワシントンポスト社の相続人であった、エヴァリン･ウォルシュ･マクリーン夫人の宝飾コレクションを購入した際に、このホープダイヤモンドが含まれていました。
彼は4年間ほど、展示会でこのホープダイヤモンドをお披露目したのち、アメリカ国民への贈り物として、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館へ寄贈しました。このとき普通郵便でたった2.44ドルで配達したという面白い話もありますが、以降、毎年700万人以上が見学に訪れ、変わらぬ輝きに魅了されています。

まとめ

世界最高峰のダイヤモンドとして名高いハリーウィンストンが、極上のダイヤモンドジュエリーを生み出すために捧げ続けた情熱と信念、そして、その創業者の思いを引き継いでいるブランドの歴史を振り返ると、キングオブダイヤモンドと称され、世界中の女性が憧れてやまない理由を再認識します。
これからも女性をとともに輝くダイヤモンドが、世界を魅了しつづけることでしょう。

ハリーウィンストン買取を詳しく見る

ブランド品の高価買取なら
ブランドファンへ!